目先の利益も大切だけど、立ち止まってもっと先に思いをはせてみる

最近問題になっている遺伝子操作の問題．

この問題は，受精卵のある遺伝子を故意に壊してその壊れた遺伝子を持った子が双子が誕生したというもの．

具体的には，「HIV陽性の男性」と「HIV陰性の女性」カップルの受精卵の遺伝子を編集し生まれてくる子供がHIVに感染しないようにしたのだ．しかし，その遺伝子が壊されることによってインフルエンザなどほかの病気に罹り易くなりさらに症状が悪化するようになることが知られているようだ．

さらに，聞くところによると双子は2卵生で1人は標的の遺伝子を2つとも壊した子，もう1人は標的遺伝子の片方を壊した子供だそうだ．（完全に壊された1人は確実に罹病リスクが上がり重篤な症状があらわることになる．）

2人は2卵生の胎児であったので体外で別々に遺伝子操作された後，母体に戻したとういことが考えられる．

自然界でほぼ起こらないであろうことを人為的に起こしてしまったことになる．

科学者によって生じた変異は後世に伝わり，いままでなかったような遺伝子が自然界に組み込まれる可能性がある．

この人為的な変異がもしかするとこの先ずっと先の未来又はすぐそこの未来で人類に大きな影響を与える可能性も否定できない．

HIVの感染を防ぐ方法が遺伝子操作のほかにもあったにもかかわらず，遺伝子操作を行う意味は本当にあったのだろうか。。

他にも遺伝子操作を行った事例があるようで，この先どのように議論が展開していくのかがとても気になる．